きもの遊(ゆう)

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夏大島のうんちく語ってみる



夏大島ってかなり個体差がありまして、薄手の透け透けのからややしっかり目の透け感の少ないもの迄比べてみると結構違うんです。

私が最近リサイクルで手に入れた夏大島(↑の画像左側)は以前から持っていた右側のと比べてかなり薄くて透け感が強いです。いや前から持ってるのが透け感が少ないと言うべきなのかな。

↑の画像は左右とも着物の下には同じ白の嘘つきと白の裾除けを着てるんだけど右側の方は余り透けてないでしょう?

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生地をアップにしで見ると透けてない方が織り目が細かいのが分かります。

透けてる方が粗く織られているって事ですね。

透けてない方は後ろ身頃に絹の居敷当ても付いているので盛夏に着るにはきっと暑いです。

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手のひらを入れて見ると違いが良く分かります。

でも透けてない方も光をかざすとちゃんと透けるので夏物には違いはないんですよ

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この手のやや厚手の夏大島は5月6月や9月位に単衣の代わりに着るのに向いてる着物だと思います。

 

更に100均で購入したマクロレンズスマホカメラに装着して織り目のアップ画像を撮影してみました。

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上が透けてる方なんですけど織り目が微妙に不揃いなのわかりますか?手織りならではの味わいですよね。

一方下の方はとっても規則正しい織り目です。これは機械で織られたものだと思います。基本的に本場の大島紬は手織りですから、こちらは越後夏大島(新潟の十日町で織られた機械織の大島紬)かもしれません。

十日町の夏大島は全部厚手って訳ではありませんので誤解なきよう!

機械織と手織りの違いはスマホのカメラでもおおよそのところは判別出来ますよ!

この透け透けの夏大島はヤフオクで2,700円で落札しました。証紙が無いとこんな事も有ります❣️

私はこれこそオークションの醍醐味だと思っています。

透け透けの夏大島は9月には色襦袢を下に着ると透け透け具合が緩和されます。

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左は白い嘘つきに三河芯を付けたもの、右側のは薄いグレーがかった藤色の絹の紋紗の襦袢を下に着ています。

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こちらは薄緑の麻の襦袢を下に着せたもの。

これが1番透けないかも。

藤色の襦袢はプラの差込衿なので衿元が上手く寝ない!早くこの襦袢にも三河芯の半衿を付けなくちゃ!

って最後は三河芯の話になってしまいました。😅